2014年11月18日

人間万事塞翁が馬

大通り公園を札幌駅に向かって歩くと、正面右に北洋銀行本店の社屋が見える。それを見るたびに私は、北海道拓殖銀行の破綻を思い出す。北海道拓殖銀行は北海道唯一の都市銀行で、札幌市民から「たくぎん」と呼ばれ愛されてきた銀行だ。たくぎんの社屋は、『ゴジラVSキングキドラ』でゴジラに壊されたくらい存在感ある建物だったのだ。

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北洋銀行本店。

私がバブルの崩壊を知ったのは1991年夏の台湾行きの飛行機の中でだった。ユナイテッドのマイルが溜まって乗り込んだ飛行機だ。休暇中で留学先のアメリカから成田へ行き札幌の実家に戻るのを後回しにして、一人台北に行こうと飛行機に乗り込んだのだ。

隣の席の日本人のおじさんが、
「あのね、バブルがはじけたんだよ」
と教えてくれた。
「バブルってなんですか?」
と私は尋ねた。

私の成長期は高度経済成長期と重なっている。誕生してから景気は上向きで、浮かれていると言えば生まれた時から浮かれていたようなものだった。景気がいいから留学を考える人も多かった。皆、豪華なモノや大きなモノが好きで、資本主義の最高峰の「アメリカ大好き!」の時代だったのである。だから、景気が悪い日本など想像もできなかったのだ。

1998年、不良債権のツケでたくぎんは営業を終了してしまう。

母の友人の息子さんは東京の有名私大を卒業した。卒業後はUターンしようとたくぎんを受けたが落ちた。致し方なく北洋相互銀行に入行することになった。この二つの銀行のランクは天と地ほどもあり、その時点で母友の息子は「負け組」と思ったろう。が、人生はわからん。北海道拓殖銀行は破綻し、北洋銀行が事業譲受をしたからだ。そして、気がつけばたくぎんの社屋はゴジラではなく北洋銀行に壊され、その跡地にこれ見よがしな近代的建造物を建てたのである。そおして、母の友人の息子さんはエラくなっている。

「人間万事塞翁が馬」である。

どうしてこういうことを書くかというと、「ヒラメよ、いつまでも勝ち組と思うなよ」と言いたかっただけなのだ。

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その北洋銀行の前にポチポチしたものがついている木を発見した。

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よおく見ると電球だ。

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イルミネーション用の電球をつけられた木。ブチブチしていてちょっと気持ち悪い気もするが、雪の夜には大層美しいのだろう。

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posted by 雪あらし。 at 02:20| Comment(4) | TrackBack(0) | 日々の出来事。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
人間万事塞翁が馬、信賞必罰、勧善懲悪。
本当にそうであって欲しいと思います。
ヒラメみたいな人が浮かばれるはずがないと信じます。

雪あらし。さんは大学の先生をされているほどの専門家なのですね。(プロフィールから^^)
そんな唯一の施設内の専門相談員に介護を担当させようとするなんて、
経歴を知る立場の人がすることじゃないです。
うー、許せんなぁ。
30万円でも少ないと思うけど、給与と言う名の慰謝料、もっとふんだくってやりたいですね。
まともな法人で雪あらし。さんが勤続できていたら、ボーナス時期でもあったわけだし、
その分も補填してもらいたいですよね。

弁護士さん強気に出て欲しいなぁ。
私は特にフェミニストでは無いのですが、亭主の関係でこの国で弁護士を雇ったとき、
3人も男性弁護士を変えてもすっきりしなかったとき、若い女性弁護士に依頼したら、
すっきり、しっかり慰謝料を取ってくれました。


札幌の風景が素敵です。
Posted by Sara at 2014年11月18日 07:06
★Saraさん、こんにちわ♪

社会福祉士は取得していますが、専門は家族社会学・フェミニズム社会学(ジェンダー論)で、社会福祉学を専攻したことはありませんでした。
社会福祉士も教員になれなければという保険で受験したもので、福祉の「ふ」のも知らないままでした。
ですからこの世界を客観的に見ているところがあります。

ヒラメは、専門性とか知識に対してきちんと礼を持って接するという人ではありません。
介護福祉士も国家資格ですが、事務所で聞いているとヘルパーも介護福祉士も同列の扱いだし、相談員も然りです。
介護や相談員の専門性を知っていれば、介護専従などと言わないでしょうし。
ヒラメの人生は知りませんが、何かに取り組んできた人ではないのかもしれません。
人を見る目はなかなか難しいものです。
とても勉強になりました。
そして、自分自身も気をつけていかなければと思います。

弁護士の件ですが、担当の弁護士とは感覚的に異なる部分を感じます。
もしかしたら違う弁護士に依頼したら異なる展開になるかもしれません。
ただ、ケースが小さいのと弁護士の変更によるもろもろの手続きを考えるとそろそろ手を打とうと考えています。
Saraさんのアドバイスである30万円は頑張ってもらうつもりです。

札幌、寒いっす(@_@;)
Posted by 雪あらし。 at 2014年11月18日 13:35
雪あらし。さん、こんばんは^^

やっぱり「人」ですよね。

昨年、介護の仕事を紹介する冊子のディレクションをしました。
頭の固いお役所さんに「読むのは、一般市民ですから」と意見をし、
柔らかくまとめて、撮影立ち会いにインタビュー〜
数ヶ月、毎日残業でした〜辛かったけど、いい仕事でした。

その時、いくつか施設を取材しました。
職員さんの話も聞いて、施設長さんの話しやら。
職員さんが、イキイキしてるなんてちょっとビックリしたくらいです。
何というのか、こういう冊子に出てくるようなところって…
たぶん違うんでしょうね。
と言っても「職員の流失」は、止められないって言ってましたよ。

たぶん、札幌などは意識が低いのだと思います。
大げさにいうと「人権」ですよね。

雪あらし。さん、こっそり応援しています。
そうそう、今がんばっている誰かのために。
あなたの後に誰かが、立ち上がります^^
Posted by P子 at 2014年11月18日 23:08
★P子さん、コメントありがとございます♪


前施設はHPも派手なところでしたが、普段ブータレている介護職員が元気に明るく写真に撮られていました。
そんなに輝かしい笑顔なら辞めなきゃいいと思うのですが、HPに載った時には辞めている人もいるのです。
どこかで彼らは理想の介護の人を演じているのかと思います。
もっとシンプルにビジネスとしてきちんとした福祉サービスを提供しますよ、その対価として正当なお金を法人は支払いますよ。
としてもらいたいものです<(`^´)>
職員の生活の安定を図れば、それなりの職員がきて、定年まで勤めることができると思うのですが。

P子さん、ありがとうございます(*^_^*)
嬉しいです。
私の後ろに誰かが立ち上がってくれること、そうなってほしいです。
Posted by 雪あらし。 at 2014年11月19日 00:08
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