2013年11月18日

中村うさぎ著『さすらいの女王』


さすらいの女王 (文春文庫) [文庫] / 中村 うさぎ (著); 文藝春秋 (刊)

さすらいの女王 (文春文庫) [文庫] / 中村 うさぎ (著); 文藝春秋 (刊)



「さすらいの女王」のタイトルで週刊文春に連載していた2005年元旦から2006年元旦までのエッセーをまとめたものである。「さすらいの女王」は現在も同誌に連載中である。


2005年、厳かな元日を美容整形で手にいれたばかりのぴかぴか巨乳で迎えた女王様こと中村うさぎ。それはとんだ一年の幕開けだったのだ。NHKテレビ番組のレギュラーが決まり、ギャラを手に入れ視野も広がる女王様。それが縁で調べてもらった遺伝子が犯罪者に多いと言われ愕然とするのである。渋谷区に転居しようとした矢先に港区役所から税金を差し押さえられ、ついには通帳残高0円になってしまった女王様。突然襲われた子宮筋腫の痛みと癌の疑いに苦しむ女王様。次から次へ舞い込むトラブルにへとへとになりながらも、時には超然と笑い、時には諦め、なんとかそこに生きる意味をみつけようとする女王様。嘘が嫌いな女王様は真っ正直に今日もさすらい続けるのである。



中村うさぎの文章はユーモアの中にも鋭利に光る分析力が魅力だ。著者は何かと誤解を受けているが、それ以上に多くの熱いファンを持っている。性のことも老いのことも男のこともお金のこともなにもかも、あけっぴろげに語るその姿勢に勇気をもらった読者もいるに違いない。


癌の疑いがあった時、


「自分が老い萎びていく恐怖に耐えきれず、シワ取りのプチ整形から始まってメスを使ったフェイスリフト手術、挙句の果てには豊胸手術まで(中略)しかし、皮膚の下の臓器はひたひたと老いに侵され、「死」への準備を無言で推し進めているのであった」


死ぬことはいっそ諦めがつくが、老いに関しては悪あがきをするというのが著者のスタンスだ。この時に死について深く考えることになった中村うさぎである。病院に何か所か行くのだが、面白い描写の中にも医者への痛烈な批判、自身の死生観が書かれている。



こんな記述もあって爆笑する。


自宅のドアを開けるやいない、肛門が決壊して、その場で鉄砲水のごとく溢れだしてしまったのである。(中略)42歳もなってウンコ洩らすなんて、生きている資格ないわ」


うんこ事件の後、自殺を図った友人を助けることになるのだが・・・



セクシーで心魅かれるうさぎのイラストは瀧波ユカリ、解説は大学の同窓である佐藤優である。


佐藤は、中村うさぎを読み解く鍵として厳格な両親によって刷り込まれたキリスト教とうさぎとの関係を、神学者の立場から解説しており大変面白い。


自分のイタイ部分を文章化する中村うさぎ。悩み、怯え、愛し、真っ直ぐ生きている人だ、ネットでは「大人なのに言葉が汚い」だの「作家なのに表現が乱暴」だのと知った口を聞いている者がいるが、

優しい言葉に言霊が宿るわけでもない。


これはこの件とは別だけど・・・
乱暴な口をきく詐欺師はいないんだよね〜。


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2013年11月16日

エレベーターの中の二人。

円山にある商業施設で降りるエレベーターを待っていた。
エレベーターが来て乗り込んだ。
すごい視線を感じる。
先に乗っていた高齢者女性が、じぃ〜と私を見ているのだ。



思わず顔を見返しても、相手は絶対に目を逸らさない。
じぃ〜と見ている。
強い視線で見ている。


そして、ゆっくり私の足元から頭まで見上げた。


私はかなり背が高い。
女性はかなり背が低い。
私を見上げ後、


突然、それは始まった。


「しゃき〜ん!」
女性は背を伸ばし
胸を反らせ
顔を前に向けた。


もう私の方なんか見ていない。


そして、一Fで「しゃき〜ん」のままで降りて行った。



064.JPG
散歩途中の近所の塀の葡萄。小鳥のために残しているのだろう。美味しそうだ。



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2013年11月14日

イタイ女 矢口真理の今後

矢口真理がまた話題になっている。件の浮気相手と焼き肉デートで半同棲中だというのだ。


件の浮気相手とは、矢口夫の留守中に矢口とベッドにいたモデル男である。結局、これが原因で夫婦は離婚し矢口は芸能人を休職する身となった。


モデル男は「間男」やら「クローゼット男」とも呼ばれた。この時に初めて「間男」という言葉を知った良い子も多かったに違いない。語彙が増えたわけだ。



さて、矢口真理だがそんなに悪い子なのだろうか。
確かに結婚時は不倫であった。しかし現在はシングルである。誰と焼き肉に行こうが問題はないはずだ。あんなバッシングを受けてもモデル男と別れていなかったなんて、見上げた根性ではないか。



この二人の周りにはもう誰もいない。お互い相手しか残っていない。かつての間男と、運命共同体になったわけだ。それはそれで問題はないだろう。ただ、商品としての矢口真理の価値はどうなるのか。



矢口真理は、有吉弘行から「ワイプモンスター」と呼ばれていた。ワイプとはVTRを流している時に、同時にスタジオにいるゲストの顔を映す映像手法のことだ。


「大口を開けて本当に驚いているようなリアクションは意外に難しいのですが、矢口の表情は豊かで、わざとらしくない」(週刊女性)
らしい。


矢口真理が復帰し豊かな表情でVTRにリアクションしても、視聴者は裸の矢口とモデル男を想像してしまうに違いない。性に関するモラルハザードは女性に対して強く働く。女性タレントが性的逸脱者の烙印を押されると立ち上がるのは難しい。女性にはまだまだ「貞操」が求められているらしい。復帰率はドラッグの方が高いのだ(雪あらし調べ)。高部知子(にゃんにゃん事件)、同じミニモニの加護亜衣(喫煙&男と不倫旅行)が有名だが、二人とも消えてしまった。高部は今は精神保健福祉士として働いているが、才能ある役者なので惜しく思った人も多いはずだ。往年の大女優島田陽子でさえロッケン・ロールじいさん内田裕也(1988年当時はじいさんではなかった)との不倫ごたごた以降は露出がぐんと減ったのだ。



矢口真理の復帰が成功するとすれば、女性の性的逸脱に対して許容範囲が広がっているということだ。




ウログ ミニモニ.png
自分を信じていくのだぴょん♪


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2013年11月12日

乃南アサ著『不発弾』

不発弾 [単行本] / 乃南 アサ (著); 講談社 (刊)

不発弾 [単行本] / 乃南 アサ (著); 講談社 (刊)


一作目『かくし味』
離婚を経験し傷心の一人暮らしの俺。どこで夕食を食べるか悩むところだ。『みの吉』は地元ではちょっとした有名店である。煮込みが絶品らしい。しかし、常連客ですぐに一杯になってしまう。ある晩偶然にも椅子が空いていた。亡くなった常連客の椅子だったのだ。噂の煮込みはうまく、居心地の良さに毎晩通いつめる俺。その椅子は俺の場所になった。毎晩食べても飽きない不思議な煮込み。そのかくし味は何か。次々と常連客が死んでゆくのはなぜ?


この『みの吉』の秘密は最後のお楽しみ。



表題作『不発弾』
百貨店のサラリーマンをしている主人公は、朝から晩まで働きづめた。それもこれも家族のためと思って頑張っている。子どもが生意気な口を叩いても、妻に馬鹿にされても、言い返せない主人公。心の中では言いたいことは沢山あるのに。しかし、ある出来事で男の心にある爆弾に火がついた。いや本当に火がついたんだろうか?



職場で耐え、家で我慢し、心に不発弾を抱えている。こういう人間は怒りの沸点が常人より高いだけで、怒らないわけではない。彼(彼女)も人間だ。そういう人間が怒った時どうなるのか。



この他、そろそろタクシー運転手を辞めようと思っていた矢先に遭遇した出来事から人生を考え直す『夜明け前の道』、痴漢をした中年男をゆする女子高校生が迎える顛末を描いた『夕立』、小さな料理屋を営む女将の人生『福の神』、そして、テレビ業界で同業者に嵌められた男の起死回生の物語『幽霊』の全6作の短編集である。


どのストーリーも時を忘れさせてくれる。通勤の電車や新幹線で読むとバッチリである。



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2013年11月11日

イタイ男 猪瀬直樹東京都知事

壇蜜と猪瀬直樹東京都知事のツーショットをテレビで観た。


猪瀬知事の赤い顔には玉の汗が吹き出している。


知事「本当はこの後彼女とゆっくりと飲みたいと思っているんですけど、(壇蜜少し驚く)仕事が入って無理なんですよ(壇蜜ほっとする)」


ふーん。
自分が飲みたいと思えば、壇蜜は同席すると思っているわけだ。



壇蜜は、

久月のお雛様のような顔をして
流し眼で困った顔している。



66歳オヤジの勘違いが続く。


レポーター「知事! 壇蜜さんとどんなお話をしたいですか?」
知事「寝る前に何を考えているかとか、何の食べ物が好きだとか、そんなところから知っていきたいですね」



ふーん。
汗の量が半端ない。



どうしてこの人はこんなに頑張っているのだろうか。この提案は、壇蜜も猪瀬に興味を持っていることが前提となる。



壇蜜は柔らかく、
「交換日記から」と言った。


会う接点がない二人がノートを交換できるわけもない。見事なお断りである。座布団一枚。



しかし、勘違いしている猪瀬はさらに言う、
「ラインとかメールはやっているんでしょ?」



66歳男性が32歳の女性の射程圏内に入っていると思う理由は、ただ一つ、権力である。
猪瀬は自信がある。間違いない。



性的魅力はないが経済力のある中高年と美しく若い女のカップルは珍しくない。
猪瀬よ、夢見て待て。



ウログ 猪瀬直樹、壇蜜.png
幸せそうな猪瀬知事とビジネスに徹する壇蜜。



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2013年11月04日

にしん漬け。

にしん漬けを漬ける作業を久しぶりに見た。
40リットルの樽にお米のとぎ汁で戻した身欠きにしん、きゃべつ、大根、にんじん、生姜、米麹、鷹の爪がミルフィーユのように投入されていく。
母の予測では、できあがるのはお正月らしい。



数年前に飛行機でこの漬けものを持ち帰ったことがある。漬けものの匂いは強烈だ。申し訳ないと思いつつ椅子の下に置いて身を小さくしていた。


隣の席の女性が夫らしい男性に「臭い」と訴えていたので、「漬けものなんです。すみません」と謝ったら、「原因がなにかわかればいいんですよ」と言われた。テロの時代である。



そうまでして持ち帰った漬けものである。大事に食べた。今日作成現場に立ち合うとこれは大変な作業だと思う。やはりこれは大事に食べなければならない。



その土地、お家、お祖母さん、お母さんのそれぞれに大切な漬けものがあるのだろう。


あなたはどんな漬けものを食べていますか?


DSCN2053.JPG
にしん漬けは麹がたっぷり入り、塩は少なめだ。日数が経つと酸味が出て美味しい。


DSCN2054.JPG
身欠きにしんはお米のとぎ汁で戻される。臭みや余計な油が落ちるのだ。


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2013年11月03日

楽天が勝った。

楽天が勝った。


昨日の負けは今日のためにあったのかと思うほど。
ドラマであった。


昨年の8月から負け知らずの田中投手が日本シリーズの王手で負けたのだから、
人生は何があるかわからない。


友人の夫は
原監督に抱かれてもいいというくらいの巨人ファンである。


今日も雄たけびをあげジャイアンツを応援していたらしいが、この劇的な試合後は静かに風呂に入って寝たと言う。


広島ファンの妻はほくそんでいる。



楽天ファンも巨人ファンもその他のファンのヒトもお疲れさんでした。


ブログ 星野仙一.png


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2013年11月02日

楽天は負けた。

負けて、マウンドに膝を折っている姿を見て思う。


マー君は、孤独だった。
一人の世界の中で自分だけを頼りここまで闘ってきたのだ。
彼の日本シリーズだったのだ。



さて、マー君に寄りかかって今シーズンを送ってきた星野仙一。
明日のことは考えていなかっただろう。

さて、まあくんにすがってきた楽天のバッター。
マー君だって人間の子なのだ、追加点の援護もなければ勝てるわけもない。



ブログ 田中将大B.png



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