2013年02月28日

キャロライン・ケネディ。

 ネットのニュースで
「ルース駐日米大使の後任となる次期大使の有力候補として故ケネディ大統領の長女のキャロライン・ケネディ氏(55)が浮上した」
という記事を読んだ。

 そうなのかぁ。
 ケネディ一家は、夫のジョン、妻のジャクリーン(のちに世界の富豪オナシスと再婚し、ジャクリーン・オナシスとなる)と、子どもたちに長女のキャロラインと長男のジュニアがいた。


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JFKジュニアと妻。
二人とも飛行機事故で亡くなった。

 
 ジュニアはJFKジュニアとかジョン・ジョンとか呼ばれ、アメリカではすごく人気があった。賢くハンサムでセクシーで、その上にケネディというアメリカ人にとっては王族級の名前を持った男は、ハリウッドでも人気者だった。サラ・ジェシカ・パーカーやマドンナとも噂になっていたが、セントラルパークをジョグ中に知り合った女性とあっさり結婚した。


 それが上の美しく理知的なカップルである。
 バカンスの帰路、自ら自家用機を操縦し、ジョン・ジョンはかっこいいうちに亡くなってしまったのだ。


 キャロラインはケネディ家の生き残りなのだ。上院議員候補も辞退していたので、政界とは縁を切っていたものとばかり思っていが、どうなるのだろうか。暗殺や不慮の事故で亡くなる人が多く、呪われた家系なんて言われるケネディ家。キャロラインはどういう方向で生きていくのだろうか。


 キャロラインは55歳だという。
 父も母も弟も死に、生き残りはしんどいものだと思う。


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2013年02月27日

伊集院靜著『別れる力』

別れる力 大人の流儀3 [単行本] / 伊集院 静 (著); 講談社 (刊)


別れる力 大人の流儀3 [単行本] / 伊集院 静 (著); 講談社 (刊)


 伊集院静の本はこれまで読んだことがなかった。夏目雅子という花のような女優の夫であったことは知っていた。若い実弟を事故で失い、夏目雅子は白血病で亡くなっている。特に若い時に大事な人を失った者の苦悩は相当なものと思う。夏目雅子を失い、酒に酔い、暴れ、閉じた世界で生きていたという。そういう人の「別れる力」は、どのようなものかと思い読んだ。 


 私が勝手に期待をした、経験値からにじみ出た別れる作法のようなものではなく、「(女との)別れに際して、男は金と労を惜しまねばいい」などと書かれており、早々に880円を支払ったことを後悔した。

 
 昭和の作家魂全開。
 男たるもの的意識全開。
 精神的マッチョ。


 少しの例を挙げましょう。
 

 犬を飼う事になって、妻(篠ひろ子)に言った言葉が以下のように書かれている。
「君が生きている間に犬との別れが来るぞ、その時に耐えられるのか」
家人は決心したように、大丈夫ですと答えた。それでも一匹の犬にかまい過ぎるので、もう一匹飼うように命じた。



「命じた」って、ああた、無頼派作家を気取っているのかしらん。
太宰あたりが、「命じた」と言えば、なるへそと思いますが。


もう一丁いきましょう、


90代の母が住む実家に帰り、酒を飲んで遅く帰った真夜中、
寝室に入ると母はまだ起きていた。
当たり前である。昔から母は父が家に帰るまで寝たことがなかった。



「当たり前」って、ああたは息子じゃありませんか、起きている母を見て申し訳ないと思わないのか。夫に従った後は、長男に従って当然ということか。


さあ、もう一丁、


 子どもが鮨屋のカウンター席に座ることについて、
「・・夕刻以降の鮨屋は大人のいる場所だから(もっと正確に言うと、大人の男だ)子供が入る場所ではないということを言っているんです。大人の男が懸命に働いた後、酒を、肴を、鮨をつまんで愉しむ所に子供が(さらに正確に言えば、若い女、子どもがだ)居てはならないと言っているんです」


「大人の男が懸命に働いた後」って、ああた、わたしらも一生懸命に働いていますが。


 ラストワン、


 地震を心配する編集者に向かって、
「大人のおまえさんが、そんな女、子供のようなことを口にしてどうするんだ。おまえさんが心配すれば、家族はその顔色を見てもっと心配するぞ」


 万事につけこの調子で「別れる力」は進んでいく。この本は「大人の流儀」というシリーズである。著者の言う「大人」とは、「男」をさすものであった。



 申し訳ありません、
 おんなこどもが読んじゃいけなかったのだ。


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ありがとうございました。
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2013年02月26日

北海道ケルナー(白)

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 北海道産葡萄100%。白。辛口。
 これも美味しい。北海道ワイン(株)である。
 あっさりとした美味しさで、三越のジョアンで買った明太子フランスパンによくあった。
 札幌に帰って気付いたのは、北海道は美味しくて安いワインが売っているということ。



 さて、我が家は今期二回目の屋根の雪下ろし業者が入った。北海道の家はうまいこと雪が落ちるようになっているが、我が家は設計上のミス(と私は踏んでいる)で、屋根の傾斜が緩やかなため雪がスムーズに落ちないのである。そんなわけで、本日は業者の二人組が屋根にのぼりガンガン下ろしていった。


 春は遠い。


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2013年02月25日

上野千鶴子著『おひとりさまの老後』

おひとりさまの老後 (文春文庫) [文庫] / 上野 千鶴子 (著); 文藝春秋 (刊)


おひとりさまの老後 (文春文庫) [文庫] / 上野 千鶴子 (著); 文藝春秋 (刊)



 上野千鶴子は日本語を二種類持っている。社会学わけてもジェンダー論の論各としての鋭い理論展開―これはアカデミズム用の言語である。そして、一般向け言語でこの本のようなベストセラーも書く。


 この本の対象者は、上野と同じ団塊の世代で、インテリで、お金があり、友人も多く、健康な人だ。つまり、元気で金のある老後。格差ヒエラルキーの上位数%にいる高齢者とその予備軍を対象とした本である。上野自身も分譲マンションや建売一戸建てを幾度となく住み替え、別荘も持つ身分である。自分の老後を考えた時、ついついこういう本ができあがったのだろう。


 それにしても、月100万円の個人年金を受け取る元キャリアウーマンの話や、70歳からのハローワークの話など、話が短く浅く雑な展開だ。みな、このタイトルに惹かれ、ワイングラスにフレンチのコース(らしい)イラストに惹かれ、ちょっと読んでみたくなったのだろうが、残念でした、ハズレです。
 上野千鶴子ほどであっても、自分のいるポジションでしかモノを見れない時があるということだ。そう思えば、凡人の自分は楽になる。



 本の中には介護への関わり方も書いてある。
 ユニットケアの問題として、8〜10室を1単位とするユニットをほとんど一人の夜勤者が見ていることにふれ、
「それだけの数のお年寄りの生命を預かって朝までひとりで夜勤をこなすことを考えるだけで、わたしなど足がすくむ」
と書く。


 私は特別養護老人ホームの相談員をしていたが、介護の夜勤者はいつも足がすくんでいる。足がすくんでも介護しなければならない。それで飯を食っている現状を、上野は「そんな介護怖くてよくやるわよ」と上から目線で語る。敵にすべきは彼らではないだろう。


 また、個室か雑居部屋(上野がそのように書いてある)では、
「(認知症の人には、個室と雑居部屋の)両方を経験してもらって、本人の反応をケアの専門家が判定すればよい。その反応を読みとれるのがプロというものであろう。選択肢を与えないで、こちらがよいというのは思いこみに過ぎない」
と書く。


 特別養護老人ホームは、個室が増えてきたとはいえ、まだまだ、上野の言う雑居部屋が主流である。数百名待ちの都内では、部屋の選択の余地はないのが現状だ。そして、認知症であろうとなかろうと個室の選択をしようと思えば、かなり待機しなければならない。
 また、認知症は、時間によっても天候によっても別人のように異なる場合がある。その反応を読みとるのは難しいことだ。
 ケアの専門家と書いているが、認知症を診る医師と認知症ケア専門士と介護福祉士とヘルパーがごちゃまぜになっている。現場にいる介護福祉士は介護のスペシャリストだが、彼らは経験上認知症を知っているのであり、専門的な判断を下せというのはまた異なる。認知症の周辺症状には危険な行動もある。判断を間違えると命とりになるのだ。

 

 まぁ、
 この本の対象者や上野千鶴子が暮らすであろう高級有料老人ホームは圧倒的に個室が多く、充分に時間をかけての部屋選びも可能である。


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ありがとうございました。 
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2013年02月24日

朝井リョウ著『何者』

何者 [単行本] / 朝井 リョウ (著); 新潮社 (刊)


何者 [単行本] / 朝井 リョウ (著); 新潮社 (刊)



 何者か。
 何者でもない。
 何者にならなければ。
 ところで、
 何者ってなんだろう。


 SNSを使い自分が何者であることを限られた文字数の中で発信していく。一方で、彼らはもう一つ別のアカウントを持ち、何者であることを明らかにせずに、毒を吐きだすかのように本心を書き連ねる。


 友人の自分に対する悪意ともとれる評価を読みながら、表面は一緒に酒を飲んだり、ごはんを食べたり、同居したりする。


 面接試験はハードだ。何者であることを効率よく、その企業に合わせて表現しなければならない。
  

 この会社は第一志望じゃないと思っても、最終選考まで行って落ちてしまうと、
「最終的に選ばれなかったということは、そこまで選ばれていたのに決定的に足りない何かがあったというふうに感じてしまう」
 のだ。


 面接の不合格が続き、自分のどこが悪いのか、何を直せばよいのか、わからなくなっていく。合格したアイツと比べて自分のどこが劣っているのか。
 SNSを媒介とする文字的コミュニケーションが織り成す欺瞞やら怒りやら疑いで、それぞれの心は揺らいでいく。


 自分は何者なのだろう?
  

 自己肯定感が欠如していくなかで、崩壊していく自分という存在。もう何者さえもわからなくなる。


 朝井リョウはこの書き下ろしで直木賞を受賞した平成生まれの作家だ。


 水のように薄く流れるストーリー。クライマックスシーンが最大の見せ場だろうが、畳みかけるような登場人物の言葉にリアリティを感じられず、蚊帳の外に置かれた感じがする。それは私が彼ら世代ではないからか。いや、直木賞受賞作である。ある特定の世代へのメッセージではないはずだ。SNSじゃあるまいし。


 本のカバーのイラストがテーマをうまく表現している。


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ありがとうございます。
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2013年02月23日

ながぬま温泉と長沼ジンギスカン。

<ながぬま温泉>

IMGP0582.JPG

 夕張郡長沼町にあるながぬま温泉は、札幌から車で1時間半で行ける町営の格安(大人ひとり500円)温泉である。
 
 100%源泉かけ流し。


 ちょっと温泉に詳しい人なら、源泉かけ流しタイプと循環タイプがどれほど違うのかご存じであろう。循環はすぐに冷めるが、源泉かけ流しは汗が吹き出し、上がった後もしばらく冷めない。体の中にマグマが住んでいるような暑さである。芯から温まるというやつだ。本当の温泉である。
 

 それだけではない。長沼温泉は、ジャグジーも露天も熱いのも水風呂もサウナも打たせ湯もなんでもある。とても素晴らしい温泉である。

IMGP0583.JPG

 いかにも町営の風情を醸し出しているが、お風呂は素晴らしい。
 


<長沼ジンギスカン 成吉>

 ながぬま温泉の後は、腹ペコである。
 温泉近くのジンギスカン屋の成吉(じんきち)に行く。

IMGP0588.JPG

 
 長沼はジンギスカンでも有名である。ラム定食やマトン定食などメニューも豊富。ジンギスカン鍋も売っている。4.500円と書いてある。蛇足だが、我が家にあるジンギスカン鍋は、鉄製で義経鍋と呼ばれるものだ。北海道の家ではジンギスカン鍋を所有している家は少なくないと思う。

IMGP0584.jpg

 
 ラム定食を食べる。〆は蒸し麺。ここは少し甘口である。ちなみにラムは子羊、マトンは大人羊である。気の毒だが、ラムは柔らかく私は好きだ。各お店により味付けには工夫をしており、羊の臭みは全くない。おまけに食べても太らないのがジンギスカンだ。

IMGP0586.JPG

 ごちそうさまでした。
 温泉もジンギウカンも満足。


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2013年02月22日

セイコーマートの100%パイナップルジュース1000ml。

 道内ではセイコーマートというコンビニが幅を利かせている。
 通称「セコマ」という。

 オリジナル商品も多い。
 中でもパイナップルジュース(1000ml)の美味しさと言ったら、涙も出んばかりである。

 濃いけれど、しつこくない。南国のうっとりする味だ。
 パイナップルジュースファンならずとも是非とも飲んでいただきたい。

 
IMGP0579.jpg


 コンビニの話で思い出したが、
 北海道のコンビニでおにぎりを買うと、「おにぎり温めますか?」と聞いてくれる。

 
 東京のコンビニでおにぎりを購入した時、「おにぎり温めますか?」と聞かれず、サービス悪いなぁと思いながら「おにぎり温めて下さい」と言ったことがあった。

 しばらくして知った。東京のコンビニではフツーおにぎりは温めない。

 「おにぎりをなぜ温めないのだ?」と友人Sに聞くと、「海苔がしなしなになるからだ。温める北海道がおかしい」と北海道食文化を馬鹿にした顔で答えた。 
   

 多分、
 北海道ではおにぎりはお弁当グループの一員なのだ。
 「お弁当を温めますか」 
 「おにぎりを温めますか」

 の流れとみた。

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2013年02月21日

お稲荷さんの山。

 さて、この茶色の丸いものはなんでしょう?

IMGP0574.JPG

 


答え。

IMGP0571.JPG

 山盛りのお稲荷さん。
 50個です。
 ランダムに積み上げるところがテキトーてっちゃん。


 ・・・お昼ごはんでした。 
 ごちそうさまでした・・・。


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2013年02月20日

北海道シチュー。

 前職の施設で北海道出身の介護職の女性がいた。口は悪いが気の良い人でいろいろな話をしたものだ。
 じゃがいもを食べるとその彼女のことを思い出す。彼女は、東京で「ごしょいも」を買う時には注意していると言っていた。「ごしょいも」というのは、北海道地方の方言でジャガイモのことである。母も時々そのように呼ぶ。
 

 彼女が注意する理由は、東京でジャガイモのコーナーに行くと、「馬鈴薯」とか「ジャガイモ」としか書かれていないことが多い。メークィンは形が長いのでわかるのだが、もうひとつの丸いジャガイモが、キタアカリなのか男爵なのかわからないからだ。
   

 札幌のスーパーでは、いろんな種類のジャガイモが並んでいる。男爵、メークィン、キタアカリ、とうや、最近では、インカのめざめも出回っている。好みや用途によって、購入していくのだ。


 北海道はジャガイモ王国なのだ。
 ドイツ人のようである。


 我が家のシチューは男爵である。Lサイズ一個、29円で購入してきた。

IMGP0569.JPG

ハウス食品の北海道シチューで作ったシチューが今宵の食事である。
最近は、母も「インターネット」というものに自分の料理が載るので嬉し恥ずかしなのである。これでも、力を込めて作っている。


 ところで、友人Sのご実家では、母上殿がシチューにロールキャベツと茹で卵を投入されるそうだ。これは美味しそうである。


 我が家ではホタテを投入する。
 いたって簡単な北海道シチューだ。
 

 これに関しては秘密もなにもない。


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2013年02月19日

鈴木杏樹の記事に関する話。

女性自身の記事らしい
夫を亡くした鈴木杏樹の記事だ。週刊誌であり、真偽のほどもわからないが、書いてある文章が気になったのだ。


 「焼香台の前に、杏樹さんは座っていました。口紅もつけず、真っ白い顔で憔悴しきった姿でした。杏樹さんには子どもがいませんので、これからは1人で生きていかなければなりません。山形さんのご家族からは『あなたはこれからもずっと基夫の妻ですから。よろしくお願いしますね』と優しく励まされ、杏樹さんは涙を流し頷いていたそうです」(弔問客)


  鈴木杏樹は女優も司会もこなす芸能人であり、一人の生活者である。「これからは1人で生きていかなければなりません」とは余計なお世話だろう。精神的なことをさすのであれば、「夫婦や家族の死」は皆が抱える問題である。先になるのか後になるのか、いずれは死によって別れる日が来る。その悲しみへの折り合いは個人による。
 子どもの存在が、悲しみの軽減や人生への起爆剤になるかもしれないが、それもそう簡単なものではないはずだ。子どもがいないことが人生の欠如と思わせるような内容を、不愉快に感じる人もいるだろう。それとも、女性自身を読む読者は保守的な姑世代なのか。



 「山形さんのご家族からは、『あなたはこれからもずっと基夫の妻ですから。よろしくお願いしますね』と優しく励まされ・・・」


 鈴木杏樹は43歳である。今は悲しみの中にいて、これからも悲しみは消えないだろうが、精神的な支えになる男性が現れるかもしれない。そういう男性と結婚するかもしれない、結婚しないまでも恋愛するかもしれない。そういう可能性は否定できないだろう。
 「ずっと息子の妻ですから」というのは、息子の妻であるあなたには今後そういう恋愛や結婚はないはず、亡くなった息子のことだけを考えてちょうだいということだ。


 で、ふと思う。
 この記事を書いた(創作した)のは精神的マッチョな男、専業主婦に育てられた男ではあるまいか。
 
 
 子どもがいない未亡人は愛する夫の面影だけを追って生きていくもんだ。イエに嫁いだのだから、死ぬまで自分のイエと繋がりを持ってほしい。できれば、老いた両親の面倒もみてもらいたい。


 いや、いや姑世代をターゲットにしたのかもしれない。
よかったですね、奥さんたち、お子さんがいて。どんなにきれいでも女優さんでも子どもがいないと夫と死に別れるとなると惨めなんですよ、というメッセージなのか。


  
 「水谷豊さんが『彼女はまだ気持ちの整理がついていないと思う。だから、彼女が登場するシーンは最後に撮影しよう』と訴えたんです。当初はもう少し早く彼女の出番があるはずでしたが、撮影最終日である2月末に行われることになりました。水谷さんの提案に異を唱える人は誰もいませんでした」(番組スタッフ)


 これも余計なお世話だ。
 人が亡くなるというのは当事者にとって理不尽なことである。悲しみや心の整理なんて一生つかないのだ。自分が死ぬまで抱えていかなければならない。仕事をすることで、他者からエネルギーをもらったほうがどんなにか良いことか。人は感情に身体も影響される。楽しい職場で微笑む機会が多ければ、心は救われる。
 それに、仕事は仕事である。サラリーマンだって同じだ。家族が亡くなっても忌引休暇が過ぎれば、職場に出なければならない。鈴木杏樹も夫がアメリカで入院している時、きちんと朝の番組をこなしていた。
 男優であればどうだろうか。「彼はまだ気持ちの整理がついていないと思う」と言って、撮影を最終日に延期してくれるのだろうか。


 こういう一見優しさ全開の記事の裏にあるジェンダーバイアス・・・・・。


 
 
IMGP0567.JPG

雪の降る真夜中に撮った写真。
ちょいと不気味である。


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posted by 雪あらし。 at 19:09| Comment(2) | TrackBack(0) | 人物:ななめ切り。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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